【試作】DTFプリント

巷で話題になっているDTFというワードをご存知でしょうか?
Tシャツプリントやタオル、トートバックなど、布系のプリントの新しい手法で、これまではシルク印刷(版をつくって、インクでプリント)やインクジェット(DTG)などが主流でした。
DTFは、Direct to Filmの略で、特殊なフィルムにプリントしてから転写をすることで、印刷コストが飛躍的に安く、しかもさまざまなメディアにプリントができるようになった、話題の画期的な手法です(超ざっくり説明ですが・・)
まだまだ、試作的な要素が多いので、ショールームに見に行ったり、自社でコツコツと試作を繰り返しています。

白ベタでプリントしてみました。コットンのTシャツ、ユナイテッドアスレの5001、5.6オンス(厚)です。白の濃度は、最初は薄めだったのですが、試行錯誤の結果、だいぶ濃い白になってきました。

ドライTシャツ、こちらもユナイテッドアスレSports5088-01にプリントしてみました。まったく問題ない様子。

それでは、試作の流れをご紹介していきます。
まずはシートにプリントしていきます。35cm×400cmの特殊フィルムにインクジェットプリント。

今回使用プリンターは、元祖プロユースのインクジェットプリンターbrother GTX Pro!

写真だとわかりにくいのですが、この容器のなかにパウダー状の粉がはいっています。印刷後に、印刷面にこちらの専用パウダーをふりかけます。印刷面にのみパウダーがくっつき、塗布されるしくみになっています。
簡単にいうと、パウダーがノリの代わりになっており、プレス機で圧着できるようになります。

プレスして印刷面を転写します。(写真はシートをはがしたあと)
その後、定着のためのプレス2回目を行います。
これで完成。
ガーメントに比べると手順が増えるので作業効率がわるくなりますが、それなりにメリットもたくさんあります。
(GTFのメリットまとめ)
・濃色(白以外)のTシャツのフルカラープリント代が大幅なコスト安になる
・単色のプリントは転写シートをはがす必要ない(作業コスト大幅減)
・ドライTシャツのプリントも簡単にできるようになる(さまざまなメディアにプリント可)
よくお問い合わせいただく内容に、洗濯の堅牢性はどうなのですか?という質問がありますが、洗濯の堅牢度試験も4-5級あるので、ガーメントと同等となっています。
ガーメントと比べると、少し印刷面が転写シートっぽさが残るので、ガーメントのほうがやや自然な仕上がりになるかな、と思いましたが、印刷品質はGTFのほうがやや良いように感じます。
今回はかなりざっくりとした説明になりましたが、今後も試作を続けつつブログにもアップしていく予定です。
インクジェットでTシャツのプリントをお申込みいただいたお客様には、DTFの試作品も一緒にご提供していますので、ご希望がありましたらお問い合わせください。
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