アクリルブロックの入稿ガイド
アクリルブロックは、厚さ1~2cm程度の透明なブロック状のアイテムで、写真やデザインを立体的に展示するために使用されます。そのクリアな外観と光を適切な性質によって、作品が美しく映え、個人のインテリアからビジネス用途、さらにはギフト商品としても人気があります。 特に軽量でありながら、耐久性が高く、割れにくいため、しばらく品質を考慮できる点も魅力です。ガラスなどに比べて扱いやすく、安全性が高いため、幅広いシーンで使用されています。
この記事では、アクリルブロックを選ぶ際のポイントや注意点、さらにデザインや写真を入稿する手順について詳しく説明します。
目次
- 1.アクリルブロックとは
- 1.1.アクリルブロックの選び方
- 1.2.角丸を選ぶことができる
- 1.3.アクリルブロックの印刷方法
- 1.4.白おさえについて
- 1.5.表からの印刷(有料オプション)について
- 2.アクリルブロックの入稿方法
- 2.1.デザインの準備
- 2.2.デザインシュミレータでの入稿
- 2.3.イラストレータまたはフォトショップでの入稿
- 2.3.1.入稿データ作成のポイント
- 2.3.2.デザイン絵柄の配置
- 2.3.3.白おさえデータは「白」レイヤーに配置
- 2.3.4.白おさえはデザイン絵柄に対して-2pxで作成する
- 2.3.5.細かすぎるデザインや細い文字に注意
- 3.オリジナルアクリルブロックの活用事例
- 3.1.キャラクターグッズの販売に
- 3.2.プレゼントや記念品としての活用
- 3.3.企業のノベルティとして
- 4.まとめ
オリジナルアクリルブロックを作るならモノラボ・ファクトリー
1.アクリルブロックとは
アクリルブロックには様々なサイズや厚さ、形状があり、それぞれが独自の魅力を持っています。特に、厚さが2cmほどのアクリルブロックはクリアな透明度により、作品を引き立てることができ、印象的なディスプレイを実現できます。また、カスタマイズも可能なため、自分の作品にぴったりのブロックの仕様を選びましょう。
1.1.アクリルブロックの選び方
アクリルブロックを選ぶ際には、まず用途を明確にすることが重要です。展示したい作品のサイズやスタイルに合ったものを選ぶことで、全体のバランスが良くなります。
(モノラボ・ファクトリーでご用意しているアクリルブロックのサイズ)
・9cm×9cm×厚2cm ※角丸あり
・9cm×12cm×厚2cm ※角丸あり
・10cm×14.8cm×厚2cm(はがきサイズ)※角丸あり
・15cm×20cm×厚2cm(A5サイズに近いサイズ)※角丸なし
1.2.角丸を選ぶことができる
アクリルブロックは角がすこしとんがっていることが気になる方向けに、より安全な角丸のアクリルブロックをお選びいただくことができます。また、角丸になると印象や雰囲気もかわるため、デザインやディスプレイによっても角丸をご検討するとよいかもしれません。
1.3.アクリルブロックの印刷方法
アクリルブロックは一般的にUVプリンターで印刷します。UVプリンターとはインクジェットのプリンターで印刷した直後にUVライトを照射することでインクを硬化させる印刷機のことをいいます。2cmの厚みに高級感を演出することができます。また、印刷方式はフルカラーCMYKで印刷した後、ホワイトの印刷(白おさえ)をします。白を印刷しないとフルカラーの印刷がスリガラスのような印刷イメージになるほか、白を濃く印刷することでCMYK表現をより鮮やかに印刷することができます。
1.4.白おさえについて
アクリルブロックの白おさえは2通りあります。ひとつは、ブロックの全面に白を印刷することです。もっともポピュラーな印刷方法で、特に指定がない場合には全面に白印刷を行います。
もうひとつは、白おさえを部分的に行わないことで、意図的に透過させることができます。例えば、キャラクターの部分だけ白おさえをする、などです。後者の場合、一般的にはお客様に白おさえデータを用意していただいております。
1.5.表からの印刷(有料オプション)について
表からの印刷は有料オプションとなっています。裏からの印刷をしたあと、アクリルブロックを表裏ひっくりかえして表から再度印刷します。つまり2回印刷を行います。
表と裏の間にアクリルブロックの厚み2cmの空間を持たせることで、その距離感を使った効果的な演出ができるようになります。
2.アクリルブロックの入稿方法
アクリルブロックの制作方法は、比較的シンプルで初心者の方にも取り組みやすいです。まずは、商品サイズを決定します。縦置き、横置きを検討します。続いて角丸の有無を選びましょう。デザインアプリなどを使って、自分の作品や写真を準備しましょう。解像度やサイズを考慮し、高品質なデザインを心掛けることが重要です。次に、デザインが完成したら入稿準備に移ります。
2.1.デザインの準備
デザインの準備は、アクリルブロック制作において非常に重要なステップです。まず、使用したい画像やグラフィックを選びます。自分の作品や写真などを考えるとよいでしょう。シンプルな写真やキャラクター画像を選ぶ場合には、デザインシュミレーターで入稿しましょう。
凝ったデザインや白おさえを希望の方は、デザインソフトウェアを活用して、レイアウトしましょう。カラーモードをCMYKにして、解像度を350dpiに設定します。絵柄のサイズは実寸で制作してください。アクリルブロックのサイズに合わせて、絵柄が(塗り足しとして)2mmほど大きく作成してください。
最後に、カラーやレイアウトを検討し、全体のバランスを整えます。デザインが完成したら、プレビューを確認して、問題がないか最終チェックを行います。この工程をしっかり行うことで、より魅力的なアクリルブロックが制作できます。
2.2.デザインシュミレータでの入稿
モノラボ・ファクトリーではデザインシュミレータを用意していますので、pngやjpgなどに書き出したデザインデータはデザインシュミレータで入稿するとよいでしょう。簡単に画像のアップロードや簡単なレイアウト、文字の入力などができることに加えて、解像度が足りているかなどのチェックも自動でやってくれます。データのアップロードをした後は、画面右上の「次へ」ボタンをクリックして、「デザインキー」を発行してください。お申込みの際に、デザインキーを貼り付けて申し込みすることで入稿が完了します。
>>デザインシュミレータについて
2.3.イラストレータまたはフォトショップでの入稿
ホームページから入稿テンプレートをダウンロードしましょう。スムーズに進行するために入稿テンプレートを提供しています。このテンプレートを利用することで、サイズや配置を正確に設定することができます。PSDやAI形式のテンプレートが用意されています。モノラボ・ファクトリーでは、各商品ページのページ上部にテンプレートのダウンロードリンクを配置しています。必要なテンプレートをダウンロードしたら、お申込み予定の該当サイズのテンプレートを開きます。
2.3.1.入稿データ作成のポイント
入稿データを作成する際のポイントについてご紹介します。まず、解像度は350dpiで設定しましょう。高解像度のデータは、印刷時に鮮明な仕上がりになります。
次に、カラーモードはCMYKで設定してください。RGBで入稿した場合、CMYKに変換すると色味が異なってしまうため、注意が必要です。RGBとCMYKは色の成り立ちが異なりますので、まったく同じにすることはできません。この色味を近づける作業は個人差がありますので、弊社ではお受けしておりません。色味にこだわりのある場合には、できるだけCMYKで制作できるソフトを利用しましょう。
2.3.2.デザイン絵柄の配置
絵柄サイズを確認し、入稿用に用意された青枠のなかにアクリルブロックの絵柄を配置しましょう。その際、全面に印刷したい方はアクリルブロックサイズよりも2mmほど大きいデータを配置しましょう。
2.3.3.白おさえデータは「白」レイヤーに配置
白おさえのデータはレイヤーにデータがない場合には、全面に白を印刷します。白おさえの指定データを作成する場合、K100%(黒一色)で作成してください。部分的に白おさえを作成する場合には、念のため「白おさえ指定あり」ということを備考欄に記載すると尚よいでしょう。
2.3.4.白おさえはデザイン絵柄に対して-2pxで作成する
白おさえは、一般的にフォトショップでつくります。デザイン絵柄を選択された状態で、K100%で塗りつぶし、そのデータの-2px分縮小して作成してください。絵柄と同一サイズの白おさえデータだと印刷した際に白がはみでる傾向にあります。そのため、白おさえは少し小さくして印刷しています。
絵柄のなかで白おさえをする部分と、白おさえをしない部分を使い分けるデザインをされる場合、白い文字、髪の毛や細かいデザインパーツなどで白おさえが細くなり消えてしまう場合があります。その場合は、原則として白おさえが絵柄からはみ出さないことを優先して印刷します。そのため、白おさえが消える部分がでてくることになりますので絵柄の作成にも注意や工夫が必要です。
フォトショップ:
1)絵柄の選択
2)K100%に塗りつぶし
3)選択範囲>選択範囲の変更>縮小>-2px
4)選択範囲を反転
5)削除
イラストレーターで白おさえを作成する場合、mm単位の場合は-0.17~-0.19mm内側に作成することが推奨されます。ただし、イラストレータのベクターデータだと、シンプルな絵柄は問題ないのですが、細髪の毛などの細い絵柄や細かいデザイン表現では、フォトショップよりも白おさえがきれいに作成できない可能性が高いです。
白おさえは丁寧にデザインを行い、スムーズな入稿につなげましょう。
※この-2px縮小する作業はモノラボ・ファクトリーで白版作成代行できます。備考欄に白おさえ作成希望という文字を記載ください。なお、デザイン制作をともなうような高度な白おさえの作成の場合はお客様におこなっていただく可能性もございます。
2.3.5.細かすぎるデザインや細い文字に注意
デザインする際、細かすぎるデザインや細い文字には注意が必要です。白おさえを縮小することから、印刷時に潰れてしまうことがあるため、あまり繊細な部分は避ける方が無難でしょう。
特に文字に関しては、太さやサイズに気を付けてください。細いフォントや小さい文字は視認性が低く、完成品で読みづらくなる可能性があります。できれば、少し太めのフォントを使用したり、サイズを大きめに設定するのがおすすめです。
このように、視認性を考えたデザインを心掛けることで、より魅力的なアクリルブロックを制作することができるでしょう。
3.オリジナルアクリルブロックの活用事例
アクリルブロックを利用した受注生産も注目されています。特別な記念品や贈り物として、名入れやメッセージを入れることで、よりパーソナルな要素を加えることができます。このように、オリジナルアクリルブロックは、幅広いニーズに応えることができる商品です。
3.1.キャラクターグッズの販売に
オリジナルアクリルブロックは、多様な活用方法があります。例えば、フォトスタンドとして写真やアートを美しく飾ることができます。自作のイラストや風景写真を使えば、個性あふれるインテリアアイテムになります。
また、企業のプロモーション用グッズとしても人気があります。ロゴやキャラクターを印刷したアクリルブロックは、販売用商品としても人気があります。
3.2.プレゼントや記念品としての活用
特別なプレゼントとしても非常に人気があります。例えば、誕生日や記念日の贈り物に、オリジナルのデザインを施したアクリルブロックは、受け取った方に喜ばれることでしょう。心温まるメッセージや写真を組み合わせることで、よりパーソナルなアイテムにすることができます。
さらに、結婚式や出産祝いにおいても、大切な瞬間を形として残せるため、特別な贈り物となります。友人や家族との思い出をアクリルブロックにすることで、いつでもその瞬間を振り返ることができるのです。
このように、アクリルブロックは、見た目の美しさだけでなく、感情や思い出をも込めた特別なギフトとして、多くの方に愛されています。
3.3.企業のノベルティとして
企業のノベルティとしてアクリルブロックを活用することは、非常に効果的な戦略です。特に、自社のロゴやブランドカラーを取り入れたデザインのアクリルブロックは、強い印象を与えます。イベントや展示会では、自社の商品の説明をプリントしたアクリルブロックを効果的に配置することで訪問者に興味を引くアイテムとなります。
また、企業内の表彰盾にアクリルブロックを使用するケースなども増えてきています。オリジナルで1個から印刷できるほか、オリジナルのデザインが可能であるため、特別感を演出できる点も魅力です。
アクリルブロックは重量感があり、耐久性も高いため、机や棚の上に飾られることが多く、実用性も兼ね備えています。長期間にわたり、ショールームや玄関などに置くことでブランドの認知度を高める役割を果たすことが期待できます。
オリジナルアクリルブロックを作るならモノラボ・ファクトリー
4.まとめ
アクリルブロックの選び方と制作についてお話ししましたが、いかがでしたでしょうか。まず、サイズや縦置き横置き、角丸の有無を考え、作品の特性に合わせたアクリルブロックを選ぶことで、一層魅力を引き出すことができます。
また、デザインの際には、素材の特性を理解し、白おさえや、有料オプションの表から印刷を行うことで、質の高い仕上がりを実現できるでしょう。美しいデザインは、作品を引き立てる強力なツールとなります。
最後に、アクリルブロックは飾るだけでなく、展示会やプレゼントとしても大変人気です。この機会にぜひ、自分だけのアクリルブロックを制作してみてはいかがでしょうか。