Tシャツを自作する3つの方法とは?オリジナルTシャツの販売をしたい方も必見
「Tシャツの自作に興味があるけど、どのように作ったら良いのかわからない…」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
Tシャツのデザインを作ったり印刷をしたりなど、工程が多そうで難しく感じてしまいますよね。
そこで今回は、Tシャツを自作する3つの方法や、Tシャツを自作する際に気をつけるべきポイントをご紹介します。
さらに、Tシャツを自作して販売する3つの方法や、自作したTシャツのケアとメンテナンス方法などについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.Tシャツを自作することってできる?
結論から申し上げますと、Tシャツを自分で作ることは可能ですが、手間がかかったり、質の高いTシャツを作るのが難しかったりします。
自宅でオリジナルTシャツを作るとなると、知識や技術がいる作業が多いので、慣れていないと苦戦してしまうことも。
「個性的なTシャツを作りたい!」「Tシャツを自作して販売したい!」といった方は、MONOLABO FactoryのようなオリジナルTシャツ専門店に任せるのもおすすめです。
2.Tシャツを自作するメリット・デメリット
Tシャツを自作するメリットとデメリットは、以下の表の通りです。
Tシャツ自作のメリット | ・オリジナルTシャツを安価に作れる ・自分の好きなようにデザインしたTシャツを作れる ・自分で作った達成感を得られる |
Tシャツ自作のデメリット | ・デザイン作成などの知識やスキルがないと上手く作れない ・1着作成するのに手間と時間がかかる ・印刷の仕方によってはプリントが剥がれやすくなる |
こちらでは、上記のTシャツを自作するメリットとデメリットについて詳しく解説します。
2.1.Tシャツを自作するメリット
Tシャツを自作するメリットは、以下の通りです。
- オリジナルTシャツを安価に作れる
- 自分の好きなようにデザインしたTシャツを作れる
- 自分で作った達成感を得られる
例えば、100円ショップのグッズを使ってプリントすれば、安価に作成できるケースもあります。
また、プリント位置やインク選びなども含めて自分好みにTシャツを作れるため、個性的なTシャツも作れるでしょう。
自分で試行錯誤して作ったTシャツは、市販品のTシャツを購入するよりも「自分の手で作り上げた!」という達成感もあり、愛着が沸くという利点もあります。
2.2.Tシャツを自作するデメリット
Tシャツを自作するデメリットは、以下の通りです。
- デザイン作成などの知識やスキルがないと上手く作れない
- 1着作成するのに手間と時間がかかる
- 印刷の仕方によってはプリントが剥がれやすくなる
自宅でTシャツを作るという場合、自分でデザイン作成から印刷までを行う必要があり、それなりに知識やスキルが求められます。
デザインに関してのノウハウがある方ならスムーズに進められる可能性もありますが、初心者の場合、1着作成するのに手間や時間がかかってしまうことは考慮しておきましょう。
加えて、印刷が上手くできていないと、洗濯していくうちにプリントが剥がれてしまうというケースもあります。 このように、自分の手で作成すると、クオリティの高いTシャツを安定して作るのが難しいことは考えられるでしょう。
3.Tシャツを自作する3つの方法
Tシャツを自作する方法は、以下の3つがあります。
- アイロンプリント
- ステンシルプリント
- シルクスクリーン
こちらでは、上記3つの自作方法について解説していきましょう。
3.1.アイロンプリント
アイロンプリントとは、シートを使ってTシャツなどの布製品にアイロンでプレスし、画像や文字を転写する方法のこと。
アイロンの熱でTシャツに転写する方法のため、比較的手軽に作れるかもしれません。
【用意するもの】
- アイロンプリントシート
- ハサミ
- 印刷するTシャツ
- 家庭用のプリンター
- パソコン
- アイロン
【アイロンプリントの手順】
- パソコンの画像編集ソフトを使用してプリントのデザインを作る
- プリンターを使ってアイロンプリントシートに印刷する
- 10~20分ほど乾燥させる
- ハサミでシートを切り抜く
- アイロンをかける
- シートの台紙を剥がす
- 仕上げシートがあればアイロンがけを行う
乾燥させた後はどんどんシートが劣化してしまうので、早めにアイロンがけが行えるようにしましょう。
シートの余白は白色で印刷されてしまうため、デザインの部分だけ印刷したいときはハサミで余白を丁寧に切り抜いてから使用するのがおすすめです。
アイロンプリントはこのように比較的手軽にできる方法ですが、「洗濯に弱い」というデメリットもあり、洗濯回数を追うごとに色褪せやひび割れが起きやすくなります。
3.2.ステンシルプリント
ステンシルプリントとは、型の上からインクを塗布してプリントする方法のこと。
インクの塗布の仕方を工夫することで、色を重ねたり濃淡をつけたりなど、味わいのある仕上がりにすることができます。
【用意するもの】
- 印刷するTシャツ
- プリントしたいデザイン
- クリアファイル
- カッター
- カッティングマット
- マスキングテープ
- 段ボールや新聞紙
- 布用スタンプ台
- アイロンやドライヤー
【ステンシルプリントの手順】
- プリントしたいデザインを編集ソフトで作成し、A4の普通紙などに印刷する
- クリアファイルの隅の接着部分を切り取って広げ、必要なサイズにカットする
- カッティングマットの上にプリントアウトしたデザインを置き、マスキングテープで動かないように四隅を止める
- さらにその上に、クリアファイルを乗せ、こちらもマスキングテープで4隅を止める
- クリアファイルからデザインが透けて見えるので、カッターでデザインに沿って切り抜いていく
- Tシャツの内側に段ボールか新聞紙を入れ、Tシャツの上には切り抜いたクリアファイルを乗せ、マスキングテープで動かないように止める
- 布用スタンプ台を使用して叩くようにインクを塗布する
- インクが乾燥するまで待ち、クリアファイルを剝がす
- アイロンやドライヤーの熱を当てて完成
クリアファイルを切り抜くのにコツが必要で、細かなデザインになるとより難易度が上がります。 また、インクを塗布するときには、叩く強さによって色がかすれたり濃くなりすぎたりするので優しく行うようにしましょう。
3.3.シルクスクリーン
シルクスクリーンは、編み目状の版に孔をあけ、上からインクを塗ってプリントする方法です。
専用の道具を揃える必要がある点やフルカラー印刷が難しい点はありますが、一通りの準備ができれば比較的手軽に印刷を行えるのが特徴です。
◆用意するもの
- 印刷するTシャツ
- デザインを印刷した紙
- 中敷き
- スクリーン
- 専用フレーム
- スプレーのり
- 製版機
- 刷毛
- ティッシュ
- インク
- ヘラ
- スキージ
◆シルクスクリーンの手順
- 袋からスクリーンを取り出し、フレームの枠の間に挟んでネジで止める
- デザインを印刷した紙にスプレーのりをかけ、フレーム裏面に貼り付ける
- 製版機にセットし、起動させたらライトが消えるまで待つ
- 刷毛を濡らしてデザイン部分をブラッシングする
- ティッシュでスクリーンの水を拭き取って乾かす
- Tシャツの中に中敷きを入れ、スクリーン版をTシャツの上に置く
- ヘラを使ってインクをスクリーン版の上に乗せる
- スキージでインクを伸ばしてTシャツに染み込ませる
- スクリーン版を外して乾いたら完成
上記のように、シルクスクリーンでプリントする際は専用の道具がいくつか必要になるので、始めるときのハードルはやや高いかもしれません。
スキージを使用してインクを伸ばす工程では、素材によって力加減が必要なため、コツが必要な部分となります。 また、シルクスクリーンは、細かすぎる線だとインクの目詰まりが起きる可能性があるため、1mm以上の隙間を意識しましょう。
4.Tシャツの自作なら、専門店に依頼するのがおすすめの理由
Tシャツの自作なら、専門店に依頼するのがおすすめの理由は、以下の3つです。
- 質の高いTシャツが作れる
- 少量から大量のTシャツまで効率的に作れる
- 簡単な手順でデザイン作成ができる
こちらでは、上記3つの専門店に依頼するメリットを解説します。
4.1.質の高いTシャツが作れる
オリジナルTシャツの作成を専門店に依頼することで、質が高く、安定したTシャツが作れます。
Tシャツを自宅で作るとなると切り抜きに精度が必要だったり、インクがかすれてしまったりなど、質を高めるのが難しいですが、専門店ならそのような心配もありません。
専門店であれば「インクジェット」のような印刷方法が使用でき、フルカラー印刷ができるうえ、インクの馴染み方も自然になりますよ。
「Tシャツのクオリティを重視したい」「自作Tシャツを販売するために質を安定させたい」という方は、専門店を利用するのがおすすめです。
4.2.少量から大量のTシャツまで効率的に作れる
オリジナルTシャツの専門店であれば、少量から大量のTシャツまで効率的に作れます。
例えば、専門店のMONOLABO Factoryであれば、「自分用に1枚だけ作りたい!」という方でも比較的安価に作成できます。
さらに、「販売用に数百枚作りたい」という方は、枚数が多いほど単価が安価になりやすいうえ、自作するよりも効率的に作れるのも魅力です。 例えば、プリントスター 4.0オンス BBT ライトウェイトTシャツという商品のプリントなら、300枚の注文でも12営業日で納品することができます。
4.3.簡単な手順でデザイン作成ができる
例えばMONOLABO Factoryに依頼する場合なら、「デザインシュミレーター」という簡単にデザイン作成ができる機能を使って、以下のような手順でデザインが作れます。
- デザインシュミレーターを起動する
- プリントしたい文字やテンプレートの図形などを選ぶ
- 印刷プレビューを見ながら拡大縮小やプリント位置を決める
自作でTシャツを作る場合、編集ソフトを使いこなしてデザイン作成をしなくてはいけないため、知識やスキルが求められますが、依頼する場合は上記のようなステップでできます。
写真を印刷したい場合でも、写真のデータをアップロードするだけと簡単なので、「デザインが難しそう」と感じる方でもチャレンジしやすいですよ。
5.Tシャツの自作にかかせない、生地選びのコツとは?
Tシャツの自作にかかせない生地選びのコツは、以下の4つです。
- 用途に合った素材を選ぶ
- 肌触りを意識して編み方を選ぶ
- ツヤ感を考慮して糸の種類を選ぶ
- 目的に合う生地の厚さを選ぶ
こちらでは、上記4つのコツについて解説します。
5.1.用途に合った素材を選ぶ
Tシャツを自作する際は、素材選びが重要です。
素材によって特徴が異なるので、「季節問わず着たい」「スポーツに使いたい」といったように目的によって素材を選ぶ必要があります。
Tシャツの素材による特徴は、以下の通りです。
コットン | 保温性や通気性に優れ、季節問わず着やすい |
ポリエステル | 速乾性が高く、汗をかくスポーツに最適 |
混合素材 | コットンとポリエステルの混紡なら、着心地が良いうえシワにもなりにくい |
上記のような特徴を踏まえたうえで、目的に合った機能性や着心地の素材かチェックしてみましょう。
5.2.肌触りを意識して編み方を選ぶ
肌触りを意識して編み方を選ぶのも、オリジナルTシャツを作成するうえで役立つコツです。
Tシャツの編み方は、それぞれ以下のような特徴があります。
天竺編み | 伸縮性があり、通気性もある |
リブ編み | 伸縮性に優れ、体の動きにフィットする |
スムース編み | なめらかな肌触りが特徴 |
ポリエステルメッシュ | サラサラとした肌触りで速乾性がある |
ハニカムメッシュ | 通気性や速乾性、吸汗性に優れている |
ワッフル編み | サラサラとした肌触りで保温性が高い |
編み方1つで上記のように肌触りやフィット感などが変わるので、好みの特徴を選びましょう。
5.3.ツヤ感を考慮して糸の種類を選ぶ
糸の種類によっても、以下のようにツヤ感などが変化します。
カード糸 | ツヤ感はあまりなく、硬めの質感 |
コーマ糸 | ツヤがあり、柔らかめの質感 |
セミコーマ糸 | カード糸とコーマ糸の中間で、柔らかめの質感 |
自作のTシャツは、ツヤ感も意識することで愛着の沸くアイテムになるので、使用する糸についても見てみると良いでしょう。
5.4.目的に合う生地の厚さを選ぶ
目的に合う生地の厚さを選ぶことも、Tシャツを自作するうえで欠かせません。
生地の厚みには、それぞれ以下のような特徴があります。
3~4.9オンスの厚み | 肌触りがサラサラしていて軽量 |
5~5.9オンスの厚み | 薄すぎず厚すぎないので1年中使いやすい |
6〜7オンスの厚み | 硬めの質感で耐久性が高い |
暑い時期に使用するなら「3〜4.9オンス」、季節に関わらず使う場合は「5〜5.9オンス」が一押しです。
肌寒い日や体を動かすことが多いなら、厚みがあり耐久性も高い「6〜7オンス」が良いでしょう。
6.Tシャツを自作して販売するなら、3つの方法をチェック
「Tシャツを自作して販売したい!」という方は、販売方法として以下の3つがあります。
- ネットショップで販売する
- ドロップシッピングのサービスを利用する
- イベントで販売する
こちらでは、上記3つの方法をそれぞれ解説します。
6.1.ネットショップで販売する
ネットショップを立ち上げ、自作のTシャツを販売する方法があります。
自身のネットショップへの集客を考える必要はありますが、集客ができれば手数料も比較的安価なので収益を出しやすい方法だといえるでしょう。
自作Tシャツを自分で設定した価格で販売することができ、価格競争を避けやすいという利点がある一方、集客の手間や運営に費用がかかるというデメリットもあります。
6.2.ドロップシッピングのサービスを利用する
ドロップシッピングのサービスを利用して自作のTシャツを販売することもできます。
ドロップシッピングとは、注文が入ると製造元から消費者へ直接発送される仕組みのこと。
ドロップシッピングのサービスに自作のTシャツがラインナップされ、購入されると報酬が入る流れになります。 集客の手間はありませんが、手数料が高く他の出品者の商品も多いので、ユーザーから発見されにくいというデメリットがあるでしょう。
6.3.イベントで販売する
イベントで実店舗を運営し、自作Tシャツを販売する方法もあります。
イベントの参加費用などが発生するうえ、店舗の設営や撤収のことも考える必要がありますが、ユーザーが目に見えるため評価がわかりやすいというメリットもあるでしょう。
7.Tシャツを自作する際に気をつけるべきポイント
Tシャツを自作する際に気をつけるべきポイントは、以下の3つです。
- Tシャツの素材と印刷方法の相性に気をつける
- 自作にかかる時間を考慮する
- 著作権や肖像権に気をつける
こちらでは、上記3つのポイントを解説していきます。
7.1.Tシャツの素材と印刷方法の相性に気をつける
Tシャツを自宅でプリントする際は、素材と印刷方法の相性に気をつける必要があります。
アイロンプリントであれば、熱に弱いポリエステル素材などのTシャツに施してしまうと、テカテカする原因になってしまいます。
また、ステンシルプリントの場合、撥水性のある素材のTシャツだとインクが定着しません。 シルクスクリーンは、凸凹した素材や伸縮性のある素材だと、インクのムラや割れにつながることもあり注意が必要です。
7.2.自作にかかる時間を考慮する
Tシャツを自作する場合、かかる時間を考慮しておきましょう。
自作するとなると、パソコンでデザインを作成したり型を切り抜いたりなど、様々な工程があり、1枚作るのに想定以上に時間がかかる場合もあります。
「気軽にオリジナルのTシャツを作りたい!」という方は、専門店で作るのがおすすめですよ。
7.3.著作権や肖像権に気をつける
Tシャツを自作する際は、著作権や肖像権にも注意しましょう。
例えば、以下のような場合、著作権侵害や肖像権侵害になる可能性があります。
- 許可なく既存のイラストやキャラクターを利用してTシャツを作成した場合
- 自分以外の人が映った写真をTシャツにプリントした場合
自分のオリジナルでないイラストなどをプリントしたり、他の人が映ったプリントをしたりする場合は、必ず許可を得てから行うようにしましょう。
8.自作したTシャツのケアとメンテナンス方法
自作したTシャツを長持ちさせるためには、ケアとメンテナンスも重要です。
ケアとメンテナンス方法によっては、Tシャツの生地にダメージを与えてしまうこともあります。
こちらでは、「洗濯方法」と「保管方法」に分けて、Tシャツを自作した後に考慮すべきポイントについて解説していきます。
8.1.オリジナルTシャツの洗濯方法
オリジナルTシャツの洗濯方法は、以下の通りです。
- 洗濯表示を確認して守る
- Tシャツを裏返してネットに入れてから洗う
- 中性洗剤を使用する
- お湯は使用しない
- 弱水流コースを使用する
- 脱水は10~30秒ほどに設定する
- 洗濯したら乾燥機は使用せず、裏返しのまま速やかに陰干しする
Tシャツのプリント部分は、漂白剤に弱かったり、洗濯機内部で発生する摩擦や直射日光に弱かったりするので、上記の手順を考慮して洗濯するようにしましょう。
8.2.オリジナルTシャツの保管方法
オリジナルTシャツの保管方法で押さえるべき点は、以下の通りです。
- 直射日光を避けて保管する
- 湿気の多い場所で保管しない
- プリント部分同士をくっつけないように畳んで保管する
- 保管前によく乾燥させる
- 防虫剤や防カビ剤を使用する
上記の点に気をつけながら保管し、愛着のあるTシャツを長持ちさせましょう。
8.まとめ
「Tシャツを自作したいけど、どんな方法があるんだろう」と悩んでいる方は、今回ご紹介したTシャツを自作する3つの方法を参考にしてみてください。
「質の高いTシャツを作りたい」「大量のTシャツを効率的に作りたい」という方は、MONOLABO Factoryにお任せください。
MONOLABO Factoryでは、Tシャツの豊富なラインナップに加え、デザインを簡単に作成できるデザインシュミレーターを使用することもできます。
「Tシャツを自作してプレゼントしたい」という方は、オリジナルギフト専門店のMONOLABO Giftもチェックしてみてくださいね。